設問1(1)解説
商品の下に重量センサがあるということは、商品の在庫状況を検知できるので棚に商品を補充するときに役に立ちます。
回答例は以下のようになります。
棚に陳列された商品の在庫状況を把握すること
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3 解答例
設問1(2)(a)解説
表2を基に計算していきます。
- 5秒以上立ち止まった棚の数は5か所
- 手に取った商品の種類数は5種類
- 購入した商品の種類数は4種類
立ち寄り情報のデータサイズは、2+(4+4)*5=42
手に取った商品の情報のデータサイズは、2+4*5=22
購入した商品の情報のデータサイズは、2+(4+2)*4=26
行動情報のデータサイズは8+8+8+8+42+22+26=32+42+48=122
よって、122が答えとなります。
設問1(2)(b)解説
手に取ったということは、その商品に興味があるということでオンラインショップのおすすめ商品の機能に使えます。
回答例は以下のようになります。
その会員へのおすすめ商品として表示する機能
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3 解答例
設問1(3)解説
店内でほかの利用者への商品の手渡しをすると何が起きるかを考えると良いです。
商品を取ったり、棚に戻したときに仮想カートに商品が登録、削除されます。
つまり、商品を手渡ししても「手渡された利用者」の仮想カートに商品が移動することはないので、「手渡した利用者」の方に商品の代金が請求されることになります。
回答例は以下のようになります。
手渡した利用者の仮想カートにその商品が登録されたままの状態
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3 解答例
設問2(1)解説
表1から1g単位で測定できればいいので、
15 / (10*1000) = 1.5/1000 [mV]
答えは、1.5マイクロVとなります。
設問2(2)解説
重量変化のたびに送信するとデータの読み書きが同時に行われる可能性があります。
回答例は以下のようになります。
データの競合を避けるため
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3 解答例
設問2(3)(a)解説
LIDARが120°の範囲で検知し、高さが2.5mで、[追跡処理]に50cm以上になると利用者を検知できると書いてあるので以下の図のようになります。

高さ50cmの位置での円の面積は、
3.14*2√3*2√3=37.68
よって答えは37.7となります。
設問2(3)(b)解説
[追跡処理]を見ると以下のように書かれています。
各処理の処理時間は、前処理が最大20ミリ秒、後処理が最大10ミリ秒であり、追跡処理は1㎡あたり最大0.2ミリ秒である。さらに、利用者の追跡を行うためには、追跡ユニットの一連の処理を1秒間に16回実施する必要がある。
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3
前処理、後処理に使う時間は、(20+10)*16=480となり1秒のうち0.48秒使うことがわかります。
1-0.48=0.52から残った時間は0.52秒です。
追跡処理に使う時間は1㎡あたり0.2ミリ秒で16回実施するので
520/16/0.2=162.5
答えは162.5㎡となります。
設問3(1)解説
方式2は追跡処理が全体の5%重複処理し、つなぎ合わせ処理も増えるので方式1と比べると追跡処理にかけられる時間が短くなります。
よって、答えは方式1となります。
設問3(2)解説
図3から、追跡ユニットの一連の処理は方式2の方が結果が出るのが早いです。
回答例は以下のようになります。
出力データのレイテンシが小さい
出典: 令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後I 問3 解答例
設問3(3)解説
図3は隙間が空いていますが下図のようにもっと詰めることができるのだと思います。

一番最後の12ミリ秒は次のサイクルの前処理で使用されるので無視できます。
この図で計算すると、前処理、後処理、つなぎ合わせ処理を引いた残り時間は
1000-(8*20)=1000-160=840 [ms]
1回の追跡処理の処理時間は、
840/8=105
aの答えは105[ms]です。
1コアが測定可能な範囲は、追跡処理が1㎡あたり0.2ミリ秒なので
105/0.2=525
bの答えは525です。
ですが、一部の範囲を重複処理するので、追跡ユニットの実際の測定可能範囲は、

525*2/1.05=1000
cの答えは1000です。
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